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2006年度活動記録

 
  主な山行記録の抜粋です。
リンクのあるものは山行記録を見ることができます。

last update 2006/07/23 (日)

ハイキング部門 縦走部門 登攀部門
(岩/沢/アイス/雪稜)
スキ−部門
&海外トレッキング
4月 御前山、小金沢連嶺、山急山、雲取山、丹沢・塔ノ岳、茅ヶ岳、大文字山、鷹ノ巣山 越前岳、大源太山、木曽御嶽山、富士山、谷川岳 白馬栂池〜中ノ神コース、四阿山、大渚山、巻機山、平標山、岩木山、唐松岳
5月 伯母子岳(奥高野)、鞍掛山、沼津アルプス、高尾山、雲取山、武甲山、塔ノ岳−ユーシン渓谷 金峰山〜甲武信岳、立山・剣、飯豊連峰、富士山、越後駒ヶ岳 白馬岳・雪倉岳、富士山、笠ヶ岳、茶臼岳(岩手)、岩木山、八甲田山、妙高火打
6月 富士山、平標山、礼文島、大平山、尾瀬、甲武信岳、笠取山、大平山、木曽御嶽山 屋久島、中央アルプス 瑞牆山大ヤスリ岩
葛葉川・本谷
アラスカ・デナリ
7月 燧ヶ岳(尾瀬)、丹沢・塔ノ岳 丹沢マスキ嵐沢
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月

2006年度山行記録


山域/山名 白馬栂池〜中ノ神コース
日 時 4月1日(土)
ルート 栂池ロープウェイ駅→天狗原→山ノ神→稗田山大崩落のぞき→黒川沢→白馬乗鞍スキー場
参加者 5名
 Kさん曰く、今回の山スキーは「今シーズンのスキーの集大成」である。それに相応しい、おだやかな好天がありがたい。栂池ゲレンデ最上部からロープウェイに乗り継ぎ、シールを貼ったスキーで広々とした丘を上り、天狗原を目指す。「オフピステ」といえど、こんななだらかな場所で、こんなお天気なら、誰でも安心してスキーを楽しむことができる。初心者に絶好の遊び場といえるだろう。ロープウェイで次から次へと到着したスキーヤー・ボーダーたちが(私たちも、その一員なのだが…)、斜面を列をなして上っていくのが晴れた青空によく映える。ゲレンデの途中から出ているヘリスキーも、今日はいったい何往復するのだろう。今日はシールがよく効く。前回はシールの裏にだいぶ雪がついてしまったので、シールに防水スプレーを吹きかけてみた。これは効果ありのようだ。
 天狗原に到着。だだっぴろい雪面が続き、左手には、正に鞍を乗せた馬の背のような形の白馬乗鞍岳。ほどんどの人はそちらを目指し行進を続けるが、私たちは列から抜け出し右手へと進む。とたんに人影はなくなり、ただただ続く白い雪原を、しばらくはシールをつけたままのんびりと歩いていった。つぼ足の踏み跡がいったん解けて水になり、その穴に氷が張って、また解けかけている。木々にはもはや雪はついておらず、芽吹きを待っている。鳥の声が聞こえた。もう春だ。北方には雪倉岳、朝日岳。
 鵯峰の稜線と山ノ神の稜線が交わるあたりでシールを外し、滑走開始! なるべく板を斜面に対し横に向けないよう、前のめりにならないよう…、と自分に言い聞かせ、板に乗る。雪はやはり重く、何度も転んだが、重い雪でもバランスを崩さず板に乗っていく感覚を、今回で少しはつかめた気がする。
 天狗原の丘を下る斜面に、弧を描くシュプールが残った。ほぼ私たちのシュプールしかついておらず、誰がどのシュプールをつけたかが、はっきりとわかる。数年前までボーゲンだったというのが信じられない滑りのKさん、いつものように軽々と優雅に滑るNさん、ゲレンデと変わらないきれいなすべりを見せるTさん、斜面に向かってアグレッシブにターンをきるMさん。その奥の乗鞍岳では、たくさんの人がスキー・ボードを楽しんでいるのが(アリのようだったが)見える。晴れて風の無い、おだやかな雪原。そこここの斜面にシュプールが残る。
 山ノ神コースは夏の縦走路をたどるため、いったん斜面を滑り下りたあと、また少し上り返すところも(滑走を重視したい人は面倒に感じるかもしれない)。ツアーコースとして整備されており、番号のついた標識もところどころに設置されている。しばらく稜線に沿って右手に雨飾などの山々を見ながら小さなアップダウンを繰り返し、山ノ神を目指す。とはいえ、山ノ神は際立ったピークではないので気付かずにやり過ごし、稗田山に続く稜線へと下る1900m地点付近で、上信越の山並を眺めながらランチ休憩。
 ここから先は樹林帯を下っていく。上から見たときに、目指す稗田山をかなり左手に感じたが、気付くとやはり予定ルートをズレて谷に滑り込んでしまっていた(これが難なくわかったのは、TさんとNさんが用意してくださったGPSのおかげ)。左へ左へとトラバースして尾根に上り返していくうち、予定していたコースに合流。稗田山の大崩落跡をのぞき見る。大きくえぐり取られた谷に雪が手つかずのまま積もっているが、山壁が削り取られ雪もつかずに土が剥き出しになっているところも。崩落跡は谷を流れるように続き、人の気配を感じない。自然の威力をまざまざと見せつけられる。
 黒川沢の谷に下り、しばらくは沢筋をたどる。やっと思う存分滑降!(か?) Nさんが一番手で、早速優雅な滑りを披露…と思いきや、めずらしく大破。笑って見ていた私だったが…人の小不幸は自分にとっての大不幸であった。雪が深く重くて思うようにターンできない。それと、さっきまでの上りですっかりワックスが落ち、板にブレーキがかかって体が前に投げ出されてしまう。板には毎回ちゃんとワックスを塗って手入れをせねば…と、反省。いったん転ぶと、雪の深さと重さとで、起き上がるのも一苦労。何度、雪の中に突き刺さったことか…。どんな悪雪にも負けない滑りを身につけたいものだ。来シーズンに向けた宿題は盛沢山だな、と思う。
 沢の堰にぶつかったところで板をいったん外して左側の土手に上り、再び板を着け、沢にかかった小さな橋を渡り、白馬乗鞍スキー場へと向かう。ほどなくゲレンデ上部のリフト降り場へと到着し、無事「今シーズンのスキーの集大成」を終えた。スキーをはいたまま上らなければならないところも多いが、縦走して山そのものを楽しむこともできるコースだった。
 一歩間違えば、天気が崩れれば、とたんに容赦のない脅威へと変わる雪山。でもだからこそ、新鮮なオドロキをくれる白い山。その中で、今シーズンは存分に遊ばせていただいた。リーダーを務めてくださったTさんをはじめとし、ごいっしょしてくださった皆さんに、この場を借りてお礼申し上げます。

(記:S)


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山域/山名 西上州・山急山
日 時 4月1日(土)
ルート 林道10:20→五輪岩11:30→山急山11:55→林道13:40
参加者 3名
 巣鴨駅7:30発。上州に入ると、前回Iさんの山行でHさん達が行った神成山−破風山−鍬柄岳が見えてきた。ルートの説明を受けながら、Iさんは本当に変わったコースを考えると感心しつつ、10時過ぎにスタートの林道着。
 林道終点からすぐにザレた急登になっている。木や岩を頼りにほとんど四本足動物のように登って行った。稜線上に岩峰がそびえたつのを右手に見ながら、引き続き急登を這い上がる。岩峰を右に右に巻くようにひたすら進むと、手書きの標識が現れてきた。ルンゼ上になった道をよじ登って稜線まで詰め、まずは右手の五輪岩を目指す。しばらく行くと五輪岩手前でいきなり視界がひらけ、思わず「わー」と声が出た。右には浅間山、左には妙義の山々が姿を現した。浅間山は真っ白だ。妙義は手を伸ばせば届きそう。まさに鷲か鷹になって俯瞰している気分。
 高所恐怖症?のHさんはずいぶんたってから「わー、すごく眺めが良いですね」「えっ今まで見てなかったの?」「高い所は苦手で…」足元を見るのに必死だったそうです(笑)。確かに風が強く、飛ばされそうで早々に退散。
 ここからまた先ほどの分岐に戻り、向かいに見えた山急山を目指す。またもやルンゼ上になった道をトラロープ頼りによじ登った。木、岩、ロープを使ってバランスを取りながら登るこういう道は、正直好きである。急登は自然に顔と地面が近づく為、色々面白いものが目に入ってくる。この山行のマイブームはどんぐりの芽。落ちた実からたくさんの小さな根と双葉が出ている様子はなかなか感動でした。
 先ほどまでの風もやみ、ぽかぽか陽気の中を山急山に到着。頂上は人の手で丁寧に刈り払われた跡があり、そのスペースで一休みして昼食。先ほど登った五輪岩も目の前に見えます。
 帰路は地図を頼りに踏み跡薄い道を行く。ところどころにテープやトラロープがあるが、アテにならない物もあり、何度か行きつ戻りつ、高度を下げていく。Iさんの狙った尾根の一つ左の尾根だったけれど、無事車を止めた場所の手前の林道に下山。山椒は小粒でもピリリと辛い、面白いコースでした。

(記:Y)


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山域/山名 谷川岳・天神尾根
日 時 4月30日(日)
ルート 7:30土合駅=7:40天神平駅−天神尾根−9:10熊穴沢ノ小屋−肩ノ小屋−11:15トマノ耳−12:30肩ノ小屋−熊穴沢ノ小屋−13:50天神平駅=14:30土合駅
参加者 2名
 同行しました、従兄弟から山に行きたいと言われていたが、なかなか行く機会がなかった。彼は自分で装備を揃え、今年、正月に新聞社主催の硫黄岳のツアーに行ってきたが吹雪で登頂を断念したので、どこか雪の山に連れて行ってと言われ、装備を見ると一応揃っているので、じゃ行こうかと、行ったことのある谷川岳へ。
 天候が懸念されていたのだが、朝起きてみると日が照っていて、ラッキー。
早速準備して、ロープウエイに乗って(新しくなったロープウエイは初めて)天神平へ。昨年とは打って変わって積雪は5m。ルートは登山者がゲレンデに入らないようロープが張ってある。快晴の中、ロープ沿いに進む。トレースはしっかりあるので、たどっていく。前方にガイドツアーらしいパーティーがありコンテでの登山。先にどうぞTろ言われたが、どのような教え方をするのか興味が有ったので「いえいえ、ゆっくり行きますので遠慮無くどうぞ」と返事をして後からついて行く。天神尾根から一カ所だけロープのある急な下りのところで、コンテのパーティーがもたついているのでやむなく追い越して先に進む。昨年と景色はだいぶ違っていた。
 熊穴沢ノ小屋につくと小屋は完全に埋まっていて、金具の先端が少しでているだけ。小休止の間に谷川岳がよく見え、斜面がやけに急に見えて、ちょっと不安になる。同行者には行ってみて危なそうなら引き返すからねと念を押し出発。行ってみると、雪はほどよい堅さでこれなら転んでも倒れるだけで滑らないので頂上まで行けることを確信。天気に誘われて登山者も比較的多く、下山してくる人結構居た。下山者は肩の小屋で1泊とのことなので、昨日の天気を聞くと昨日も良い天気とのこと。
 肩の小屋を過ぎて山頂へ、快晴の中で頂上に立てたのは良かった。360度のパノラマなので従兄弟も感激。記念写真を撮って、いると下から中高年の大パーティー。場所を譲るため肩の小屋に降りて昼食を取る。12時を過ぎると風が出てきて寒くなってきたので下山を開始し、熊穴沢ノ小屋で休憩し、天神尾根へ。天神尾根を登り切らずに巻いていくのがルートだが、疲れで渋る従兄弟を励まして尾根の上に。行ってみると尾根の向こうの景色が見えるので従兄弟も大喜び。向こうに見えるのは平標山かな?しばらく景色を楽しんで、駅へ。順序は逆になったが、駅への下山中に滑落停止の練習をした。下山後は湯テルメで汗を流し、舞茸そばを堪能し、帰宅。

(記:W)


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山域/山名 紀伊山地奥高野・伯母子岳
日 時 5月3日(水)
ルート 野迫川村大股8:10〜8:50萱小屋跡8:55〜9:30桧峠〜10:05伯母子岳頂上10:30〜10:40伯母子峠11:00〜11:55萱小屋跡12:05〜12:25大股
参加者 単独
 伯母子岳と聞いても、皆さんにはどこにあるか分からないであろう。京都のNさん以外は登ることも恐らく無いかもしれない。日本200名山であるが、山としてよりも熊野古道小辺路として知られているのかもしれない。2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された。高野山、吉野・大峰山、熊野三山(本宮・新宮・那智)の三霊場とその参詣道で構成する文化遺産である。熊野古道は、田辺市から山に入る中辺路、海岸を行く大辺路、三重県からの伊勢路、高野山から紀伊山地を縦断する小辺路がある。後鳥羽上皇は31回の熊野詣をしたらしいが、小辺路だけは記録が無い。標高差1000mの峠越えを繰り返す険しい道である。そのためか中辺路は観光客で賑わっているが、小辺路は静かである。高野山を早朝出発すると、野迫川村大股には昼頃(約6時間)なので、伯母子峠の避難小屋に泊まる。翌日は、一旦下り、三浦峠を越えて十津川温泉に宿泊し、さらに果無峠を越えて熊野本宮に翌々日の昼頃に到着するという、70kmを2泊3日の山旅は如何でしょうか。ちなみに、大峰山奥駆道は、90kmを4泊5日から5泊6日の行程が必要な本格的登山です。話がそれて観光案内になってしまったが、本題に移ろう。
 高野龍神スカイラインの護摩壇山Pに7時半に到着。ここから林道を7km行った所に伯母子岳登山口があるが、それでは3時間で往復してしまうし、標高差もほとんど無いので、登山とは言えないということで、一旦、林道を野迫川村に下り、小辺路を辿ることにする。大股の登山口には、なにわナンバーが1台、3人の登山者が準備をしていた。Pには4台の駐車スペースとトイレがある。川を渡った所にもバス1台分のP。これより車両進入禁止の看板があり、集落の中の急坂を登る。車が通るには幅が狭いが、林道並みの整備された道が峠まで続いていた。残念ながら、石畳や石碑といった古道の面影は、このコースには残されていなかった。40分で萱小屋跡。大きな屋敷跡や畑の跡がる。登るにつれ、道端には満開のミツバツツジが散見される。こんな整備された道ならバイクで登れるなと思っていたら、後刻、山頂の方面からバイクの音が聞こえてきた。出会うことは無かったが、山頂界隈には轍が見られた。道が歩き易いので、早足になってしまったのか2時間で山頂に到着。山頂には男性が1人。休憩をしといると、程なく登山口で見かけた3人も到着。快晴、奥高野で随一という展望をほしいままに。先ほどの護摩壇山のタワーが10km先に見える。ここから歩いて4時間とのこと。大峰山は釈迦岳から玉置山の南部が見えるが、北部は前山が邪魔をして見えない。小屋を確認するために峠に下る。ここには小辺路とは別の林道が通じていることが分かる。どうりでバイクで来られる訳だ。小屋は土間を挟んでそれぞれ5人程度が寝られる規模。隣に水洗トイレがある。飲み水は、下り5分と書いてあった。ノートを見ると、小辺路を歩く人がたまに利用しているようだ。下山時には、5・6人の登山者に出会う。この時間に登ってくるのは、登山者というより、軽装のハイカーである。登山口のPは満車となっていた。車で5分程の野迫川温泉(600円)で汗を流して、帰途に着く。途中、スカイラインPから10分の護摩壇山の頂上に立ち寄り、更にここから10分のNHK放送塔のある耳取山(丸山)に登る。というのも和歌山県の最高峰は、従来護摩壇山とされていたが(山頂の看板にはその旨記述)、耳取山の方が10m高いことが知られるようになったからである。しかし、耳取山と言っても護摩壇山の一角であり、最高峰は名前・平家伝説の史実からして護摩壇山とするのが相応しいと実感した次第である。

(記:N)


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山域/山名 白馬岳・雪倉岳
日 時 5月2日(火)〜5日(金)
ルート 猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜柳又谷源頭〜雪倉岳〜蓮華温泉〜木地屋部落
参加者 2名
 白馬岳から柳又谷源頭を滑走して雪倉岳へ縦走し、雪倉山頂から蓮華温泉に滑り込み木地屋部落へ抜けるコースは以前から温め続けていたルートだ。昨年同コースをチャレンジし、白馬山頂までは行けたのであるが強風の為その先は断念し、大雪渓を滑って降りるにとどまっている。今年はリベンジという事で、長い連休の中で天気の良い日を選んで行く計画とした。コース的には難しいところは無く、5月の連休の頃であれば初級者でも十分楽しめる為、本来であれば募集をかけて多人数で楽しくツアーを組みたいところであるが、上記のような理由で今回は私の計画に柔軟に対応して頂けるという事でNさんにご同行をお願いするまでとした。

5/2  昨夜から降り続く雨が朝になっても止む気配がない。猿倉まで車で入ろうとするが林道は土砂崩れを警戒して通行止めになっていた。早々に今日の入山は諦め温泉へと向かう。

5/3  前日の雨模様から変わって今日は雲ひとつ無い晴天となった。天気予報も向う3日間は行楽日和の好天を告げている。朝一番のバスに乗って猿倉へと向かった。そこには20人程の山スキーヤーが入山の準備をしていた。雪は前日の雨のおかげで締まっている。シールを付けるよりつぼ足で登る方が早そうだったので、ここは迷わず板を担ぎ上げる事とした。(結果的に今回のツアーでは一度もシールを付けることが無かった。)6:40猿倉を出発。林道をショートカットして尾根をぐんぐん登る。天気が良く気分も良い事もあり快調なペースだ。一汗かいたところでふと右下の沢筋を見下ろすと登山者が列を成して歩いているのが見える。しまった!あまりに快調であった為登りすぎてしまったのだ。慌てて尾根伝いに下ってルートに戻った。沢筋に降りると風が全く無く、日差しが強い為とても暑い。大雪渓は左岸からの雪崩跡でデブリがすごい。ほとんどの雪崩跡が南斜面にあたる左岸からのものである。左岸および遥か前方上部に見える雪庇に時折目をやりながら足早に大雪渓を抜けた。
 稜線に立つとそこはアルプスの展望台だ。谷を隔てた向こう側に立山・剣の偉容が印象的に映る。13:00過ぎ白馬山荘に到着。小屋にて小休止したのち白馬山頂を踏んだ。穏やかな山頂で展望を楽しんでいると、切り立った長野側からひょっこりと人が現れた。主稜を登攀してきた人だ。恐る々々切り立った崖の下を覗くと70度位あるであろう雪壁に登攀者が数名取り付いており、その下には順番待ちをしている人がたくさんいた。今日は絶好の登山日和ということもあり主稜にはかなりの数のパ−ティが取り付いているようだ。「ここをスキー板を担いで登り、山頂直下の2号雪渓を滑って下山するのが究極の白馬登山メニューですなー」とNさんと冗談をかわしながら小屋へと戻った。

5/4  本日も快晴なり。今日は昨年叶わなかった柳又谷源頭の滑走だ。山荘前で板を履き谷へと滑り込む。朝一番の標高3000mの雪はとても硬い。最初は慎重に滑り始めたが、エッジのかかりがしっかりと足に伝わる事が感じられると安心して、大きな谷を大小思い々々の弧を描きながら気持ちよく滑ることが出来た。谷を300m程降りるとそこから右へトラバース気味に三国境と鉢ヶ岳間のコルへ向かう。時期によってはコルから鉢ヶ岳東面をトラバースして雪倉岳へ至れるのであるが今年は雪が多く雪崩の恐れがある為、鉢ヶ岳ピークを経由して雪倉岳へ達した。山頂は360度の大パノラマで北西方向には日本海をはっきりと見下ろすことが出来た。ここからが本山行のメインイベント、北アでも有数の山岳滑降コースである雪倉岳北東斜面の大滑降である。標高差1300mを途中休憩を入れながらも1時間程で瀬戸川へと一気に滑り降りた。ここから対岸の尾根まで50m程登り返し、あとは蓮華温泉までトラバースのスケーティングだ。(蓮華温泉着13:30)
蓮華温泉は3年ぶりである。ここの楽しみは何といっても雪倉・朝日岳を眺めながら入る野天風呂だ。ここには4つの野天風呂があるのだがこの時期2つは雪に埋もれており入浴できるのは仙気の湯と薬師の湯のみである。一番高所にある薬師の湯は岩に囲まれたこじんまりとした風呂であり、お湯もぬるめで何時まで入っていてものぼせる事がない私の好きな湯である。北アの広大な景色を眺めながら時を忘れてボーと出来る至高の時を味わえるのが良くて、今回5度目の訪問となってしまった。

5/5 今日は下山日。体からほのかな硫黄の匂いを漂わせながら行き慣れた木地谷部落への滑降だ。今日は緩斜面の林間滑走が主であり、昨日までの山岳パノラマスキーとはまた違った趣のスキーを楽しむことが出来た。

(記:T)


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山域/山名 飯豊連峰
日 時 5月3日(水)〜6日(土)
ルート [5/3] 両国(5:30)=川入キャンプ場(晴13:10)-登山口(晴13: 30)-下十五里(晴14:00)-中十五里(晴14:30)-上十五里(晴15:00)-笹平(晴16:20)-横峰小屋跡(曇16:40)-地蔵山(晴17:25)泊
(行程:4H15M)
[5/4] 地蔵山(晴7: 20)-三国岳(晴8:30-8:50)-七森(晴10:00)-種蒔山(晴10:40)-切合小屋(晴10:50)-草履峠(晴12:20)-姥権現(晴13:00)-御秘所(晴13:05)-前坂(晴13:25)-飯豊頂上小屋(晴14:20-14:30)-飯豊本山(晴14:50-15:00)- 飯豊頂上小屋(晴15:30) 泊
(行程:8H10M)
[5/5]  飯豊頂上小屋(曇・強風5: 50)-御西岳(晴6:55-7:10)-大日岳(晴・強風8:40)-御西岳(晴10:00)-飯豊頂上小屋(曇・強風11:20-12:10)-御秘所(曇・強風12:55)-姥権現(曇・強風13:10)-草履峠(曇・強風13:35)-切合小屋(曇13:45-13:50)-種蒔山(曇14:10)-七森(曇14:40)- 三国岳(曇/晴15:25) 泊
(行程:9H35M)
[5/6]  三国岳(晴5:10)-地蔵山(晴6:10-6:25)-横峰小屋跡(晴6:40)-笹平(晴6:50)-上十五里(晴7:10)-登山口(晴8: 00)-川入キャンプ場(晴8:20)
(行程:3H10M)
参加者 2名
「5/3」川入〜地蔵山
 今回は、初めての山域なので状況を十分に把握していない事や、車の回収の事も考えてピストンとした。出発日はGW第2弾の初日だったので、ある程度渋滞を想定して早朝に両国を発つが、案の定巻き込まれ、動けない。東北道を郡山JCTで磐越道に入り、会津坂下ICを降りて川入キャンプ場に着いたのは12時を過ぎていた。道中、「今日はここまでかな」と考えて来たが、天気は快晴で、昨晩しっかり寝ているので、横峰小屋跡まで上がることにする。ただ、この時期のためか、水場が使えなかった。時間が遅いため、上で水を作らないで良いようにここで汲んで、と考えていたため、ちょっとショックを受ける。キャンプ場から川沿いを20分程入ると大滝歩道との分岐があり、ここから山道に入る。横峰小屋跡までは一部雪屁の出た尾根を通るが樹林帯の中を行く。途中水場情報の有った中十五里付近で下ってきた地元登山者に水場を尋ねると、「途中の水場はこの時期全て埋まっている」との事だったので、水は諦める事にした。ただ「地蔵山までは行ける」、との事だったので、あわよくば、と考えた。その後も多少急登であったが、ペースを守って登ると程なく横峰小屋跡に辿り着く。天気は依然快晴で、ここからは傾斜も緩くなってきており、行けそうなので先ほどの助言とおり地蔵山に上がる。地蔵山山頂は広くなだらかで、明日の三国岳までの道程や地蔵岳が見える。一時景色を楽しんだ後に小屋跡?の広い平地に幕営し、最低限の水作りをする。初日用に担ぎ上げたビールと重い肴で乾杯してシュラフに潜り込む。

「5/4」地蔵山〜飯豊本山
 翌日も快晴である。三国岳までのやせ尾根には雪屁が出ており、途中岩峰を越える箇所があった。早朝の締まった雪の中であったので、すんなり行けたが、午後に通る際は注意が要るな、と思う。三国岳に上がると、飯豊本山をはじめとして、大日岳までの今回の道程を一望することができた。また三国岳の小屋は新しく綺麗で、帰りに使用した際に判ったが、今回の山行で唯一冬用のトイレが有った。三国岳から種蒔山までは、途中雪屁の出た尾根や雪で登山道の状態が中途半端で草付の斜面脇を慎重に上がる箇所が有った。種蒔山から切合小屋の周辺はなだらかな斜面が地蔵岳の方へ続いており、小屋はちょっと古そうだが、山スキーのツアーには良さそうだなと思う。ここから草履峠を越えて、前坂の登りは結構急であったが、雪の状態や天気が良いためか、ペース良く飯豊頂上小屋に着く。予報では明日も晴れであるが、どうなるのか判らないので、荷物をおいてピークハントに出かける。頂上からの景色は良く、明日の道程や飯豊北部、大クラ尾根が良く見える。

「5/5」飯豊頂上小屋〜大日岳〜三国小屋
 初日の計画では今日は大日岳ピストンの予定であったが、5時間程度と時間的に余裕があり、また明日から天気が下り坂との予報であったので、もう少し下る予定で早朝起きるが、外の風の音が大きい。しばし怯むが、出てみると、晴れ間は有り、風の通り道であるので他よりは強いが本格的な崩れでは無いと判断して、大日に向かう。案の定、御西に向かう稜線上で風で雪が飛ばされているところを過ぎると春の陽射しのある朝であった。御西武の山頂もなだらかであり、雪のためか何処にピークの印があるのか判らなかった。飯豊北部との交差点であるためか、御西小屋には比較的多くの登山者が居て、ここを基点に大日岳をピストンしていた。
 御西岳から大日岳への道程は、空荷のためか、足取りも軽くペース良く行けたが、最後の急登を上がるとまたもや強い風が待っていた。あまりの強風のため、耐風姿勢でピークに辿り着くが、景色は良いものの、落ち着かないし、今日の残りの行程も考えて、記念撮影をした後にそそくさと下る。大日岳からの下りや御西岳からの登りは最後多少空模様が重たくなって来ていたが、土地勘も出来ておりペース良く進む。しかしながら、頂上小屋付近は依然強風が吹いており、ガスに包まれていた。そして昼食を摂って荷物をまとめて外に出る頃にはさらに強風で雲が谷筋を這い上がって来ていた。内心「ここだけは谷筋に面した中で高いため風が強いんだ」と判ってはいても、かなり泡を食って下山を開始する。視界が無かったが一度通ったルートであったので、見覚えが有った。改めてピストンの行程にしておいて良かったと思った。急な前坂を下り、草履峠を越える辺りで風が弱まり、切合小屋で一息つく。時計を見ると14時前であるため、小屋の綺麗さや、明日の天候を慮って、三国小屋まで足を伸ばす事とする。切合小屋からは標高が低くなったためか、天気が小康状態になったためか時折晴れ間がのぞく中を進むが、振り返ると飯豊本山は真っ黒な雲の中に隠れていた。三国小屋は荷物の整理棚も有りとても快適で、隣の大パーティが火を使っていたせいか暖かかった。取っておいたワインとチーズや残った肴で今回の山行の成功を祝う。

「5/6」三国小屋〜川入
 三国岳からの降りは朝の締まった雪であったので事なきを得たが、多少急峻でロープを出しているパーティもあった。地蔵山は巻く事ができたが、最後の展望点なので再び登った。行きは気がつかなかったが、ここから飯豊本山が見えていた。地蔵山よりの下りはこの3日間の好天で一段と緑が多くなった尾根を下った。川入キャンプ場に着いたのは朝の8時半と早かったので、ブランチと荷物整理をと思ったが、既に羽虫が発生していたので、早々に「いいでのゆ」に退散する。ここで荷物の整理をした後に開館を待って風呂につかる。入浴料は500円とお手ごろで、施設も良かった。さっぱりとした後は隣り町の宮古まで足を伸ばし、「蕎麦街道」で蕎麦を食べて帰途についた。はじめての飯豊連峰であったが、景色も良く、大日岳もカッコ良い山で良かった。機会があれば今度は北部にも足を伸ばしたいと思った。

(記:T)


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山域/山名 屋久島  栗生岳、宮之浦岳
日 時 6月1日(木)〜4日(日)
ルート 6/1(木)  羽田空港発8:40−鹿児島空港着10:15−エアコミューター鹿児島空港発10:35−屋久島空港着11:10―バス空港発12:18−合庁前着12:40−バス合庁前発13:35−紀元杉着14:45(バス賃940円)―登山口15:10−淀川小屋16:00
6/2(金)  淀川小屋6:15−花之江河7:45−栗生岳10:55−宮之浦岳11:10−永田岳分岐11:40−永田岳500m手前で引き返すー永田岳分岐13:00−新高塚小屋15:20
6/3(土)  新高塚小屋6:00−高塚小屋―7:00−縄文杉7:10−大株歩道入口9:00−楠川分かれ10:20−白谷山荘11:50−(楠川歩道)−白谷雲水峡駐車場13:10−宮之浦民宿泊
6/4(日)  屋久島空港発13:25−鹿児島空港発15:50−羽田空港着17:30
参加者 2名
 一昨年、山で会った九州の山の会の方に「屋久島に来るんなら、石楠花の頃に来るといいですよ」と言われ、今年やっと計画する事ができた。同行者はHさん。昨年も屋久島を訪れており、心強い。今回は、梅雨という事で雨覚悟の入山。リュックの中身も沢用の袋に入れ、雨具・靴も防水バッチリ。しかし、山に入った3日間はずっと雨、5月2日は250ミリの雨量と新高塚小屋でラジオで聞いてびっくりした。

6/1(木) 屋久島空港からバスを使う場合、紀元杉まで行くバスは午後は一本しかなく、空港でガスを購入したり、観光案内所で山の状況や天気について確認し時間を潰す。明日は大雨と聞きがっかりする。登山届けを提出。下山したら連絡しないと警察が動きますとおどかされる。バスに乗っている時、紀元杉近くでグレーのヤクシマザルのお出迎えを受ける。紀元杉バス停を降りて登山口まで林道を25分歩き、淀川小屋まで山道を50分登る。少し雨がパラつくものの、森の中に突入する気分はワクワクとしていた。
 淀川小屋に、大分で林業をやっていると言うパーティーが8名で来ており、キスリングで背負ってきた段ボール箱の中身は食材と酒だった。私たちもバーボンをご馳走になる。今回は軽量化でお酒は持ってきていないので、本当にご馳走だった。

6/2(金) 4:30起床、6:00出発。登山道は花崗岩の為ぬれていても滑らず安心して足が置ける。グラニュー糖を固めたようなザラザラとした岩だ。心地よい登りが続く。花之江河に出ると今までの林からぬけ広い湿原が広がっていた。ここからはヤクシマシャクナゲがあちこちに見られるようになる。
 黒味岳分岐、昨年Hさんが行ったと言う事と、雷がゴロゴロとなったのでピークはあきらめ前に進むことにした。
 ここからは、ヤクシマシャクナゲのビューポイントだ。ゆるいアップダウンが続き小ピークに立つと一面の石楠花だった。「わーすご〜い」「あっちもそうよね!」「来てよかったね〜」登山道や見渡す山の斜面のあちこちに咲いていた。さすが、南国の石楠花は大きくて色も鮮やかなローズピンク。石楠花は日々色を変え、ピンクからももいろ、白になるとの事。白い石楠花もリンと咲いていた。黒味岳分岐から永田岳まで石楠花の花園が続き、石楠花は一生分見たという感じだった。
 しかし、栗生岳へ向かう稜線で雨が激しくなり、雷がごろごろとなりだしたのには参った。雨が雨具を通し痛いくらいに頭を打つ。男性がひとり、あわてて降りてくる。「今日はピークを諦めて、淀川小屋に引き返す」と言う。「どうする?Hさん。」私たちは丸くなって、登山道にうつ伏せになったり、「そうだ、Kさんがツエルトかぶったって言ってたね!」とテントフライをあわててリュックの底から出しかぶって雷が行き過ぎるのを待っていた。フライの中は暖かかった。
 栗生岳は宮之浦岳途中の稜線上にあり、岩屋の中に「くりお岳」とかわいい字で木片に書かれていた。雷が怖くてデジカメも出せず、宮之浦岳頂上も急いで通過した。九州最高峰のピークに立ったのに感動を味わう暇はなかった〜。宮之浦からの下りはぺったりとした平岩や丸い坊主岩、手の形をした岩、斜面にちょんと乗った大岩などが点在し面白い所だった。雷も去ったので余裕も出てきた。
 永田岳分岐に着いたのは昼前だった。屋久島三岳は栗生岳・宮之浦岳・永田岳で、今回計画に永田岳ピストンも入れていた。雨も小降りになったので、行けるところまで行ってみようという事で永田岳に向かう。リュックはデポしたかったが、一応担いで行く事に。登山道はかなり崩壊しており、水溜りだらけで歩くのが大変だったが、心配していたヒルはいなかった。男性的な山容の岩山、永田岳が目前に現れた時は感動した。石楠花も斜面に咲いている。登りたい!と思ったが、あと500mの標識。岩稜帯の厳しそうな登り、ガスると迷いそうな分岐までの帰り道・・・なのでピークは諦め永田岳分岐に戻る事にした。帰り道、今日会った2パーティー目の二人連れとすれ違う。
 新高塚小屋に向かう途中、雄のヤクシカに会う。若葉を食べていた。角が怖く、しばらく食事の邪魔をしないように待つことにした。新高塚小屋15:20着。小屋は広く(40名)ウッドデッキで囲まれていた。、今日の宿泊は5パーティー15名とすいていた。寒くて、濡れた服をひとまず着替えた。隣りで酒盛りをする8名パーティーは、明日私たちと同じ、白谷雲水峡に下山すると言う。大雨の後は、渡渉するので行かないようにと観光協会の人に言われていたので、どうしようかと迷う。早起きして予定通り下って、川が渡れなかったら、荒川口に下山して、17:00のバスに乗ろうという事にする。早々にシュラフにもぐるが、一晩中雨が降り明日の事が心配で中々眠れない。Hさんが作って来てくれた、梅干のにんにく漬けでお酒を呑めば眠れたかな〜。やっぱり、お酒は必需品?

6/3(土) 小屋からの登山道は急だが、木の階段と木道などで整備されていて歩きやすい。縄文杉は根を保護する為、見晴台からしか見られず、触れることもできなかった。残念。高塚小屋は小さな小屋だが、大きな杉に囲まれたウッドデッキ作りでステキな所だった。登山道にはめずらしい杉や見上げるくらい大きな杉が並んでいた。2本の木が枝でつながる夫婦杉、3本の木が重なって大木になっている三代杉、中に入ることができるウイルソン株。大株歩道入り口からはトロッコの軌道に敷かれた木道をずっと歩く。今もこのトロッコは使われているとの事。時々Hさんがコップで湧き水をすくってご馳走してくれた。まろやかで、おいしい!荒川口から登ってきたツアーがガイドに連れられたくさんすれ違う。私たちは楠川分かれから、白谷雲水峡へと向かう。登山道からは沢のように、水が流れ落ちていた。水が流れ歩きにくかったものの、ずっとピンクのテープが下がり、迷うことはない。
 倒木に、苔が一面に生え、色々な種類の木が植生して、その枝の先には若葉が青々と茂っている。苔も色々な種類があり、自己主張している。清流とフカフカの苔、森は生きているという感じ。Hさんと「怖くはないけれど・・・なんか、いるよねっ」〜樹霊(こだま)かな〜。
 タイコ岩の所で雨宿りしていた、ガイドさんに沢の状態を聞く。「雨も小降りになったので、水も引いてきているでしょう。怖かったら、まっとればいいですよ」とやさしい返事が返ってきてホッとする。白谷山荘に新高塚小屋で一緒だったパーティーが休憩していた。くぐり杉からの分岐左の沢は決壊しているが、楠川歩道の沢の水はひざ位だが下れるとの事だった。私たちが渡るときは、くるぶし位になっており、石を跳び、ここまでですっかり沢靴状態になっていた登山靴に支障はなかった。 ホッ!!
 結局、タイコ岩で会ったガイドさんの家の離れで素泊まり2500円で宿泊することになった。家族の焼肉パーティーに招待され、屋久島でしか手に入らないと言う三岳(芋焼酎)をご馳走になり、最後のディナーとなった。屋久島に住む、樹霊の写真や新高塚小屋の怪談話で盛り上がった。今回、ピークに行けなかった永田岳と愛子岳に未練が残る。また、洋上アルプス、屋久島を訪れることになりそうです。

(記:T)


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山域/山名 瑞牆山大ヤスリ岩
日 時 6月14日(水)
ルート 大ヤスリ岩登攀
参加者 3名
 前夜20.30に南流山駅にWさんをピックアップ、Tさんは仕事の関係で直接ミズガキ山荘で14日06.00に落ち合うことにした。A、Wはミズガキ山のお手植え公園で車中泊をし、14日にミズガキ山荘に移動。
 06.00にTさんと合流。0630登山道を出発。オオヤスリ取り付きに09.00に到着。
 0930にAリードで1pTを登り始める。3mくらい登り右のチムニーに約3mくらいのトラバース。ここは花崗岩でホールドが無く、どうしようかと怖い感じがするが、しょうがないので突破する。チムニーに入ると狭いのでビニール袋をショルダースリングにつけていたところ、気がついたら破れかかっていて大事な弁当をなくすところであった。
 ここを終わると松の生えたテラス状の安全な場所であるが、支点が無いのでチムニー内の支点 これがペツルでなくピトンで残置シュリンゲも紫外線で変色しているようなものだったので、一度はテラスまで行って何か無いかと探したが無く松で取ると位置的にロープが引けないので戻りビレーをした。ただ同時に二人をビレーすると、万が一落ちられたらもたないと判断し一人一人で登って貰う。
 最初はTさんで3番目をWさんにして貰う。最後のWさんをだいぶ待たしてしまう。二人上がってきた時点で次へ移動する。この2PT目はTさんリードで行ってもらう。ランペ状を登り少し直登になりまた右にトラバースし今度は広いチムニーになりここでビレーになるがここもTさんから一人一人上ってきてくれとコールがかかり、Aが2番手、Wさんが3番で登る。ここのすぐ上に2.5mくらいにチョックストーンが乗っているところが広いテラスで、両手をいっぱいに広げてツッパリ登る。ここはWさんがリードですぐ上のテラスで確保して貰う。Aはこの短いツッパリで手の力を抜いてしまいズリ落ちてしまう。再度やり直してテラスにあがる。
 ここで水を飲みパンを少しかじり最後の40m弱の垂直の壁をアブミで登る。登り方は1段目にTさんのアブミをかけ、次をWさんのアブミをかけ、少しでも時間を節約する。登り始めはチョックストーンの上で幅が1mはないので気をつける。ピンとピンとの距離が長いのでほとんどのピンがあぶみの最上段に乗らないと届かないので、フイフイをヌンチャクのうえのカラビナにかけ、そうっと最上段に岩側から足をつっこみ立ち上がる。このとき短い4mmシュリンゲを後続のためにかけますが、せいいっぱい手を伸ばしてひっくり返らないようにしているところに、そういう作業をするのでひもを取り出すところや、またクイックドローの取り出しやら、またそれをかけるのにテコの原理がはたらかないように裏からいれるのはなかなかたいへんです。

(記:A)


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山域/山名 甲武信岳
日 時 6月17日(土)〜18(日)
ルート 17日 山梨市駅−西沢渓谷入口―徳ちゃん新道―木賊山―甲武信小屋テント場(泊)
18日 甲武信小屋−三宝山−武信白岩山−十文字峠−毛木平−信濃川上駅
参加者 単独
 シャクナゲの花で有名なのと、百名山であることなので、甲武信岳へ行くこととした。本当なら6/10,11に行きたかったのだが、ハイキング学校の実習と重なってしまったので、花は終わりかけだろうが、静かな山行になるだろうと思った。
 JR山梨市駅(8:50発)からバスで西沢渓谷(9:48着)まで行き、そこから歩き出す。バス停から15分ほど歩きトイレと東屋を過ぎると、「甲武信ケ岳登山道入口」と書かれた大きな看板が右手に出てくるが、この道は古い軌道跡や木橋で歩き辛く、悪天候時は避けたほうが良いとのエアリアと甲武信小屋のアドバイスにより、10:14、少し先の徳ちゃん新道を登り始める。尾根を行くので一定のペースで登れてとても楽に感じる。この「徳ちゃん新道」は甲武信小屋の主人・山中徳治さんが整備した道から「徳ちゃん新道」なのでしょう。
 12:28、もう一本の登山道との合流。ここからしばらくシャクナゲが続く。十文字峠のように手入れはされていないので、ところどころにポツポツ咲いている。ここらへんは薄いピンク色の花が多いように思える。
 14:41、破不山からの道との合流直前に1ケ所だけ雪の残るところがあった。3歩ほどのしか残っていないが、6月になっても雪が残るのが驚きだった。
 木賊山までの左手に鶏冠尾根の下り口の看板がある。通行人がいないためヤブに覆われているが、看板があるのでここだとわかってしまう。危険なので通行禁止。
 14:49、木賊山山頂。景色は悪いので通過。ここから甲武信岳までは初めての下り道。
15:08、甲武信小屋到着。テントを担いでゆっくり歩くので16:00くらいに着ければいいかと思っていたが、予想以上に早く着けてよかった。小屋正面段々のテント場はすでに4人用くらいのが2張りあった。水場は往復10分少しらしいが、小屋前にポンプで汲み上げた水を1L¥50で販売もしている(缶ビールは¥500)。テントは私のを入れて8張になった。やはりテントはみんな20代くらいの若い人ばかりだった。小屋もすいているようで、夕食を窓からのぞいてみたが、宿泊者は30人もいなかったと思う。時季的にも虫が多いのが苦労した。
 行動中は雨に降られずに良かったが、18:00ごろから雨が降り出し、1晩中降り続いた。
 2日目は雨の音でヤル気が失せ、予定より30分遅れて5:30出発。ちょうど雨が止んだ。小屋の裏手を甲武信岳へ登る。5:50山頂到着。ここまでは雨は止んで薄日がさすこともあったが富士山は見えず。甲武信岳を過ぎたあたりからまた雨が降り出す。山頂から降りて間もなく右手に「柳小屋」と書かれた古い指導標がある。エアリアには無いが、こういう小屋があるらしい。ネットで調べると松葉沢と入川の出会いの小屋らしく、釣りや沢登りの利用が多い小屋のようだ。6:35に三宝山、7:20に尻岩到着。ここまでは樹林帯の歩きやすい道だったが、ここから大山までは右側が切れ落ちた岩稜帯になる。武信白岩山直下の岩と根まじりの急登がしんどい。赤ペンキは要所についているので立ち止まってあたりを見回してから行動すれば問題ないが、岩なので踏み跡が薄く、ここがルートなのかと疑ってしまう。武信白岩山は岩峰で登山禁止なので、巻いて行く。シャクナゲもポツポツ咲き始める。ここから先、4,5ケ所鎖場が出てくるが、岩のガバホールドが大変良いので、鎖を使わない方が登り降り共に安全で良い。特に今日は雨で鎖が濡れているのでなおさら。エアリアに「ハシゴ」とある場所はハシゴではなく鎖だった。なお、落ちると下が見えない絶壁のところも何箇所かあるので、初心者はこのルートを通行しないほうが良い。十文字峠は通らないが、甲武信岳から千曲川源流沿いに毛木平への道のほうがなだらかで良いらしい。
 トラロープが出てくると間もなく、9:22、十文字小屋到着。ホームページにあるような一面のシャクナゲにはほど遠く、すでにピークは過ぎていた。十文字小屋も水場は歩いて数分のところにあるが、1L¥50で販売もしている。小屋前のテント場は狭く、数張しか張れない。
 毛木平までひたすら下り。途中で沢を数回渡る。あいかわらず雨はけっこう降っている。ここで登ってくる数パーティーとすれ違う。みんなにシャクナゲの様子はどうか聞かれる。自分は登ったので降りなければいけないが、この大雨の中、シャクナゲを見に登山しようと思えるのは感心する。
 11:09毛木平到着。広いきれいな駐車場で、トイレと東屋がある。ベニバナイチヤクソウが満開できれいだった。ここから梓山のバス停まで1時間30分くらい歩くことになる。結局最後まで雨は降り続いた。  登りでも下りでも甲武信小屋主人の徳ちゃんとすれ違った。小屋で会計をした人がそうかと思っていたが、家でホームページを見るとあのすれ違った人こそが徳ちゃんだった。若い人が小屋にいて、主人がボッカするのもなあ、と不思議に思った。私は前日すれ違ったことを忘れていたが、向こうが覚えていたらしく、「甲武信小屋でテント張った?一番最初に戸渡尾根を登ってきたね。」と言われた。単独で大きな荷物を背負っていたから覚えていたのかもしれない。「緑がきれいだろう。ちょっと日があたるともってきれいだけど。
 こんな景色をよく見ておくんだぞ。」と顔に似合わずロマンチックなことを言うのがおもしろかった。

(記:A)


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